If I had six hours to chop down a tree, I’d spend the first four hours sharpening the axe.

~もし、木を切り倒すのに6時間与えられたら、私は最初の4時間を斧を研ぐのに費やすだろう~

人に語りたくなるストーリーとは

『ストーリーとしての競争戦略』

 

思わず人に話したくなるストーリー戦略

人に語りたくなるストーリーがあると

長い利益をえることができる。

 

具体的には?

 

一見して非合理な変なポイントを盛り込む

「バカだな」と言われるような

 

★部分的には非合理だけど、

 全体から見れば合理的

「バカなる」バカな、から、なるほどに繋がる戦略

 

部分的にも全体的に見ても合理的な戦略は、

誰もが正しい戦略は、誰もが行動に移しやすい戦略

世の中にリリースしても模倣と熾烈な競争しかない。

 

 具体的な事例:スターバックス

日本に参入した時に

フランチャイズでなく、直営店方式をしていた

 

コーヒーを売る店ではない

スタバのコンセプト

「サードプレイス」

安らげる場所をつくる

 

それを踏まえると

合理的な戦略であることが分かる。

 

低価格で攻めるものが出てきても勝ち続けることができる。

 

一見すると変な会社、変な人、変な戦略が

一見して非合理だけど合理的な戦略をしている

 

アマゾンならば「お客さんの意思決定を助ける」

ただネットで本を売る

24時間365日ひらく

沢山の本を売る、というのは、コンセプトではない。

 

元になるコンセプト

そこにつながるものがストーリー

 

皆に好かれるのでなく、

誰に嫌われるか

 

https://www.rakuten.ne.jp/gold/_event/business-insight/060/

 楽天新春カンファレンス2018

 

「当たり前のことを、当たり前にやる」

「大切なことほど、言われてみたら当たり前」

『お客様の目線で考える』とか

 

例えば、価格、製品仕様、市場導入時期、

ターゲットセグメント、生産拠点、技術、

チャネル、プロモーション。

一つ一つに違いを作ろうとするのではない。

 

一つ一つのアクションが、どのようにつながって

儲けが出るのか、相手に伝わらないのが問題。

 

「静止画」の羅列であって、

「ストーリー」になっていない

 

昔から、戦略というのは、動きや流れを持った

「動画」

これが「当たり前のことができない」という典型的な例

 

「つながり」というのは「因果論理」

 

「なんで儲かるの?」と言うと
「我々だけがこれができるからなのよ」という
「因果論理」があるから

 

戦略はとにかく「組み合わせ」ではない戦略はとにかく「組み合わせ」ではない戦略は「順列」
違いは「時間軸が入っているかどうか」「順番の問題」
「ビンタしてから抱きしめる」のと「抱きしめてからビンタする」では違う

テニスよりも、卓球よりも、バドミントンが面白い。この面白さは「解説の時間の長さ」と比例している。
成熟経済下では、ほとんどの商売は100m走やテニスよりもバトミントンに近い性質を持つ「飛び道具」のない世界

ちょっとした違いをある順番でつなげることによって、十分に大きな違いが作れる
「違い」の正体は、個別の球(構成要素)でなく、総体としての「ストーリー」
「空間的広がり」と「時間的奥行き」

「戦略ストーリー」を作る時に、2つほど、腕の見せどころがある
●1つ目は「そもそも論」。
「そもそも、本当のところは何を売っているの?」という質問に対する答え。
これを、「戦略ストーリー」の「コンセプト」と言う。
「商売の基(もと)」を作るという、経営者の戦略の一丁目一番地と言えるくらい重要なもの。
コンセプトがすべての意思決定の拠り所となる
「最高の品質」や「安心安全」では駄目。
「サードプレイス」「空飛ぶバス」のように、ニュートラルな「価値中立的な言葉」で自分たちの提供価値を定義するのが良いコンセプトで、そのあとストーリーが広がる
普通の人間の「本性」を知り、その「本性を衝く」

スターバックスの例
スターバックスが目をつけた「やっぱり人間は30分くらいはテンションを下げたいんじゃないの?」という人間の本性は、どこの国の人でも変わらずある程度存在しているものだからこそ、世界中でこれだけ大きなビジネスになったんだと思うんですよね。
「サードプレイス」というコンセプトが決まると初めて、「じゃあ、どういう違いを作ろうか?」という構成要素に進めるわけです。具体的な意思決定として、「30分くらいリラックスできるソファを置かなきゃいけない」というような。それが他のチェーン店と違いをつくります。出店の立地は一等地でなければいけません。日本に出てきたときも、最初は銀座、丸の内、大手町など、東京のド真ん中でした。あとは六本木、青山、広尾など繁華街。最初の10年間は、そうした場所だけでした。なぜかというと、スターバックスは「第三の場所」だからです。つまり、コンセプトがないと何が良いかわからないので、決められないはずなんですよ。だから、まずは経営者がコンセプトを決めなければいけないということなんです。
スターバックスは意図的に食べ物に力を入れていないんですよ。なぜかというと、「サードプレイス」だからです。もし食べ物に力を入れてしまうと、忙しくて手っ取り早く食事をしたい人が入ってきてしまうからです。それは本来の「サードプレイス」を求めるお客さんと違いますよね。忙しい人は、出たり入ったりガサガサして、「サードプレイス」のコンセプトが崩れてしまう。だから、食事での売り上げは追求しないということなんです。
もっと瑣末な話で言うと、店内で飲むときは普通、陶器のコーヒーカップで提供しますが、スターバックスでは紙コップなんです。これは、「サードプレイス」だから。一つの理由は「音」です。陶器がカチャカチャと音を立てるのは「サードプレイス」としては良くない。二つ目の理由は「蓋」なんです。つまり、スターバックスのコンセプトからして、30分くらいゆっくりいてもらわないと「サードプレイス」が嘘になっちゃうんですよ。だから、コーヒーが冷めるのを気にせずに、ゆっくりしてもらいたいんです。だから蓋ができる紙コップの方が良いんです。もう一つの理由は「穴」なんですね。コンビニエンスストアのコーヒーの紙コップより、飲み口の穴がだいぶ小さいと思うんですが、これは少しづつゆっくり飲むようにしてもらいたいからです。だから、飲むスピードをコントロールするために紙コップにしているんですね。つまり、小さい違い、大きい違いはありますが、「すべてはコンセプトから、すべてはコンセプトのために」と言うように、どこを切ってもコンセプトとつながっているというのが、ストーリーとして一貫しているということであります。しつこいですが、「コンセプトがないと一歩も前には進めない」とうことです。だからこそ、まずは起点となるコンセプトを改めてきちんと定義する、そして共有する必要があるということです。

●もう一つは「クリティカル・コア」商売の「素(もと)」に対して「肝(きも)」になるところ
サッカーでいえばキラーパスで、起承転結の「転」。

・「ブルーオーシャン戦略」の面白くなさ
「競争相手がやりたくないようなことを やればいい」
本当に優れた戦略ストーリーは、「競争相手による模倣の忌避」を可能にするもの

・「部分・全体差攻撃」
一つ一つにバラした「部分」を見ると「バカじゃない?(=非合理)」ということ
その「部分」をつなげた「ストーリー全体」をよく見ると、「あ〜、なるほどね」という儲かる「合理」になっている。
「賢者の盲点」この二面性やギャップが優れた戦略の条件
「間違い」と「違い」は紙一重「間違えてなければ、違いは作れない」