If I had six hours to chop down a tree, I’d spend the first four hours sharpening the axe.

~もし、木を切り倒すのに6時間与えられたら、私は最初の4時間を斧を研ぐのに費やすだろう~

新型コロナウィルスよりも恐ろしいもの

全ての人は幸せを求めて生きています。
みんな幸せになりたいのに
幸せになれないでいるのはなぜか。

今、世界中で新型コロナウイルスが流行っている。
一週間前まで誰もこんな状況になるなんて
思っていませんでした。

幸せがいとも簡単に壊れてしまうという
経験は、皆さんも、ないでしょうか。

幸せになれない根本原因が後生の一大事。

後生の一大事とは、死にたくないのに
死ななければならないこと。

この死の大問題が私たちを苦しませている
根本原因です。

人間は誰でも死ぬのが嫌。

反対に生きることを考えるのは好きです。

例えて言えば、美味しい素敵なレストランで
ピザやアイスを食べることを考えるのは好き。

ブラジルのピザは日本に比べて
とても美味しいので、嬉しくて楽しくて
食べ過ぎてしまうと、

やがてトイレに行かなければならなくなる。

ところがレストランのトイレが狭くて、
数も少ないので並んで待たなければならない。

暗くて一人で、しかも並んで入れないとなれば
苦しみになる。

美味しいピザを食べながら
トイレのことを考えている人はいません。

しかし、トイレに入れず、一人で苦しんでいると
孤独で寂しい。

いつでも安心して入れるトイレがあってこそ、
初めて明るく楽しくピザを食べることができます。

そういうことがよくわかっているレストランの
経営者は、わざとトイレを大きく、綺麗にして
数を多くしているところもあります。

レストランで食べたピザは
やがて必ず100%出さなきゃならない時がある。

明るく楽しい生き方を考えるのはみんな好き。
土曜日や日曜日に、釣りに行こう、サッカーをしよう
海に行こう。

こういう計画を考えるのは、みんな楽しい。

家族や友人を家に呼んで
週末にパーティーをするのが好きな人がある。

結婚式があると、みんな集まるので
楽しくて大好きだという人。

何か集まる理由が必要なので、
猫が子供を産んだら、猫の出産祝いで
人を集めることもある。

みんなが集まって、歌ったりダンスしたり、
楽しい思い出話をしたりする。

そうやって、どんなに明るく楽しく生きていても
やがて必ず死んでいかなければなりません。

死んで行く時には家族や友達とも別れて、
真っ暗な世界へ行かなければなりません。

死の問題を考えると、暗く苦しくなるから、
皆、考えるのは嫌。

しかし、私たちが幸せになれない根本原因が
死の大問題を抱えていることです。

皆、これが分からないから、
幸せを求めて生きているのに幸せになれずにいる。

ここが仏教の一番大事なポイントです。
みんな、この大事なことが嫌だから目を背けている。

この死の大問題が解決できてこそ、
明るく楽しい人生になる。

仏教を聞けば 人生で一番大事な
後生の一大事の解決をして、
最高の幸せ者になれます。

蓮如上人は御文章に、賢い人と愚かな人があると
言われています。

ブラジルではどんな人が賢い人と言われますか?

日本ではお金儲けの上手な人
サッカーの選手の名前を全部覚えている人、
美味しいレストランの名前がすぐに出てくる人
物理や科学や数学の知識をたくさん持っている人。

インターネットで調べなくても、
何でも知っている人がある。

そんな人があっても後世を知らない人。
後生の一大事を知らない人は、
愚かな人である。

死んだらどうなるか、わからない人は
愚かな人であるといわれています。

反対に、

死んだらどうなるかハッキリしている人は、
文字が読めない人でも、賢い人。

智者であると言われています。


賢いというのは、
いろんなことを知っているのではなく、
本当に大事なことを知っている人が賢い。

なんでもいいから、色んな情報を知ったり
覚えたりするのが良いと思う人がある。

現代はインターネットで情報が溢れています。
その中には嘘の情報、
フェイクニュースと言われるものもある。

嘘や噂を信じて不幸になったり、
不幸にさせることがあります。

コロナウイルスが発生していると
いろんな間違った情報が流れていたりします。

こんな時には情報を見極めること。
冷静で正しい判断をすることが必要です。

日本では、新型肺炎の影響でトイレットペーパーが
なくなる、というウソの情報が出回ったために、
店から一気になくなってしまっている。

世界中で流行っていると言っても
亡くなった人は2000人ぐらい。

アメリカだけでもインフルエンザで
1万人以上の人が亡くなっている。

そんな病気にかかっていなくても
100%全ての人は死ななければなりません。

しかもその死はいつやってくるかわからないのに
全然大騒ぎしていないのはオカシナことでは
ないでしょうか?

美味しいピザを食べていても
やがて必ずトイレに行かなければならない
のと同じです。

その時に安心して入れるトイレがないと
すごく苦しい思いがするのと同じように

死んだらどうなるかがハッキリしていないと
一番苦しい状態になってしまいます。

仏教を聞けば生きている、この世で
死んだらどうなるかがハッキリわかる。

どのようにハッキリわかるのか。

私が死んだら、無限に明るい世界に
往けるということがハッキリする。

死ねば、無限に明るい世界、
極めて楽しい清らかな世界に往けることが
ハッキリする。

お釈迦様は生きている時に、
大きな船に乗せていただけば、

死ねば極楽浄土に往けると教えられています。

この大船は、苦しみの海から溺れている私たちを
乗せて極楽浄土へ渡してくだされる。

私たちの人生は、苦しみの波が
次から次へと押し寄せる海のようなもの。

しかも行く先がはっきりしていないから
不安です。

今、日本では7月にオリンピックをすると
言っているけれども、本当にできるか
分からない状態。

オリンピックに出場が決定した選手たちも
四年間すごい練習をしてきた。

開催できるか、分からない状態では
練習にも力が入りません。

私たちの人生は、行く先が分からない。
後生が暗い。

だから、不安に満ち溢れた人生になります。

そんな苦しみの海から救いとる
極楽浄土に渡す、大きな船があることが
仏教に教えられています。

そしてどんな人でも、聞くひとつで
この大船に乗せて頂き、

死んだら無限に明るい世界に往けることが
この世でハッキリ決まります。

そこまで仏教を聞かせていただきましょう。